ゲームエンジンについての比較調査をまとめてみる。
ゲームエンジンとはなんぞや?
ゲームエンジンとはゲーム制作において共通して用いられる主要な処理(物理演算とか描画処理とか)を代行し効率化するソフトウェアとのこと(Wikipediaいわく)。
現在、主要なクロスプラットフォームのゲームエンジンとしては、Unity、Unreal Engineが有名どころで、そこから一歩下がってCocos2d-x、があるような感じです。
なので、今回はUnity、Unreal Engine、Cocos2d-xの三つを比較しました。
自分は起動時のロゴ表示が気になるのでその辺も少し調べてみた。
目次
その他のゲームエンジン調査
表1 ゲームエンジン比較
Unity | Unreal Engine | Cocos2d-x | |
ライセンス | Personal:無料
Plus:$35/month Pro: $125/month |
基本無料
ロイヤリティあり |
無料
オープンソース MITライセンス |
アセットストア | すごく豊富 | 質が高い | |
プログラミング言語 | C#、JavaScript | C++、Blueprint | Lua、C++、JavaScript |
環境 | Windows / Mac
Linuxは試験導入 |
Windows/Mac/Linux | Windows/Mac/Linux |
ロゴ表示
(splash screen変更) |
PlusとProは消せる
Personalは消せない |
消せる | 消せる |
特徴 | 幅広い機能 | 高品質、Blueprint | 高い自由度 |
Unity
現状最もシェアが広いと思われるゲームエンジン。ゲーム制作以外にも使われているのを見かける。
特徴
参考文献が多く、わからない部分があっても調べれば大概でてくる。
アセットストアが豊富に揃っていて、素材を購入できるため(無料なものも多い)、個人でのゲーム制作にはもってこい。
不安点
いろいろとありすぎて効率のいい使い方を理解するには相応の時間がかかりそう。
Unityで勉強したことはUnityでしか使えなさそう。
ライセンス
基本的には無料のPersonal版を年間の売り上げが$100,000を超えない限りは使うことができる。
Plus版($35/month)にも同じ収入制限があるがPersonal版より機能がそろっている。
Pro版($125/month)は制限なく使える。
アセットストア
様々なアセット(3Dモデルや効果音、エフェクト、作業効率化プラグインなど)がそろっており、必要なものを見繕っていくだけで、それっぽいゲームが作れちゃうぐらい種類が豊富。
プログラミング言語
C#が主流で、JavaScriptはUnity独自仕様らしい。Booもあるけどたぶん消え去る。
アセットには有料だがプログラミングが必要ないビジュアルスクリプト機能もある。
Unreal Engine
よくコンシューマーゲームでロゴを見るやつ。最近はスマホゲーでもチラチラと見かける。
特徴
とにかくグラフィックがきれいに仕上がる。
公式でBlueprintというビジュアルスクリプト機能がある。
アセットの質がすごく高い。
不安点
Unityと比べて参考資料が見つかりづらそう。
ライセンス
基本的には無料で使うことができるが、4半期の売り上げが$3,000を超えると超過分の5%のロイヤリティが発生する。
アセットストア
マーケットはUnityと比べると小さいものの質が高いものばかりで今後も増えていくことを考えれば将来性はありそう。
プログラミング言語
Blueprintでビジュアルスクリプト可能。C++でも組むことができ、プログラマもBlueprintの恩恵があるとのこと。
Cocos2d-x
ゲームをやっていても全くと言っていいほどロゴを見かけないやつ。でもロゴが出ないだけで実は結構使われている。
公式サイト 日本語サイトは死んでるみたい
特徴
2Dに特化しているけどCocos3dで3Dゲームも作れる。
オープンソースでライセンスもMITでゆるく、自由度が高い。
エンジンサイズが小型で動作が快速。
不安点
参考資料の少なさ。
ゴリゴリのプログラム知識が必要。
アセットストアがないため自分で素材を用意する。
ライセンス
無料。ほんとに無料。
アセットストア
ない。
プログラミング言語
C++、Lua、JavaScriptが使える。C++とLuaが主流みたい。
まとめ
今回の調査結果から、
Unityはアセットストアを活用した個人製作向け、
Unreal Engineは細かい調整を人材でカバーする開発チーム向け、
Cocos2d-xは知識や素材の伝手があって独自のゲームシステムを構築したい人向け
という印象を受けました。
使いやすさでは、最初はビジュアルスクリプトのあるUnreal Engineが有利、アセットを使いこなせばUnity、Cocos2d-xは大器晩成といった感じでしょうか。
自分は個人製作なので今後からUnityを活用していこうかな、と考えてます。
Unityのはじめ方さくさくっとまとめてみました。
http://r-y-t.com/post-382